色石 ジェムストーン
2008/09/06 19:43:38 |
日常 | 私の仕事の事 |
宝石と言うのは国際取引価格という正確な基準がありません。 原油や金属などの資源は国際取引価格というある種フェアな基準があります。 宝石に関しては、簡単に言うと売り手が勝手に決めることが出来ます。 日本では真珠などは品評会というものがあり、農産物のようなセリに近い扱いを受けているものもありますがこれは世界的に国が認めているもので珍しいといえるでしょう。 日本でお馴染みのダイヤモンドというと・・・鉱山を持っている企業団体の力が強いので、独特のカルテル(協定)があります。 ダイヤ業界はサイトホルダーという団体を作っています。ここに入らなければダイヤが買えない事ではないのですが、ネームバリューが付くという利点と、優先的にトップクォリティーのものが供給されます。ただし、いいもの悪いものをブレンドしたダイヤを割り振りされて、断ることが出来ないシステムになっています。 現在は、このサイトホルダーに入っていなくてもダイヤ商人から買付けをすることができます。昔は事情が違ったのでしょう。原油のように需要と供給のバランスをコントロール出来る経済主義を導入したかったのだと思います。 今はダイヤは飽和状態、日本のダイヤ商人は苦戦をしています。日本は物が売れない時代です、中国などの経済的に成長している国のバイヤーが買いあさりをしているので欲しいダイヤを入手するのは相当力がないと出来ないことかもしれません。 私たちが取引をしているダイヤ商人は、リクエストしたダイヤをピンポイントで一つからでも出してくれます。これは非常にありがたいことです。 通常ダイヤは「買い(ガイ)」という1キャラットの単位で買わなくてはいけないのです。お目当てのサイズのお目当てのカットでと探すと、サイトホルダーと同じ理論で、いいもの悪いものがごちゃ混ぜの状態を買わなければならないのです。これもおかしな話なんですが・・・ さて、今紹介する色石となるともう大変・・・明確な基準すらありません。これを統一してプライスを均一にすることは世界でルールを作らなければ不可能でしょう。 1円といえば1円。何百万といえば何百万。。。こんな世界です。 画像のサファイア(青)とルビー(赤)はかなりのキャラ目(カラット数)です。スリランカの鉱山所有者が日本に売りに来るのですが、数百万円と言ってました。ライトを当てると星のような線が入るので、スターサファイア・スタールビーと呼ばれている色石です。 枠作って、普通に製品にしたら一千万近くになってしまいます。こんなもの売れるわけないでしょ。。。と思うかも知れませんが、売れちゃうんです。結局、消費者に売るときは顔を見ながら値段を決めていくので、結構安くなっちゃうんです。。。。 ですから、色石のルース(石だけ)には値段はあまりつけていない状態で商人は私達に見せに来ます、 「幾ら?」と聞くと・・・ 「これはどこも持ってないサイズなんです・・・○○○万円です(辺りを気にするようにひそひそ声で)」 「高っ、日本じゃ無理だよ・・絶対」 「いや、こういうのが良く売れる」 「んじゃ、なんでそんなにルースあるの?」 「販路がないんだ」 「・・・」 てな感じで結構売る場所は必死に探しているようです。私達から紹介をして展示販売会をセッティングした小売店があるので結果が楽しみです。 たしかに、この商人が持っているルースは美しいので、やり方、プライス、デザインをパッケージにしたら面白いかも・・・と現在、企画を実行に移す準備中。 今日は、この業界のルースの値段についてお話ししました。宝石の値段はあってないようなものというのは意外でしょ?そりゃ、取引価格相場が無いんだから仕方ないですよね・・・
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