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天禄という言葉
2008/09/09 18:29:45 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 こころがけの話し


日本の廃棄食料は26%・・・・・
1億2700万人の26%=3300万人 ・・・・・毎年3300万人分の食料が廃棄されている。



食品偽装などの作り手の話題が多く、企業責任を厳しく追及している番組が多いのですね。

でも、企業はなぜそのような事をしなくてはいけなくなったのか、儲けたい・・・それもあるでしょう。私達消費者の目が肥えたといわれますが、日本人は「わがまま・気まま」だからだと思います。

日本は四方を海に囲まれ、少ない平地には田畑が広がり、迫る山々からはふんだんな水が平地に流れ込む美しい環境があります。

ひと昔までは、四季を食材を通して楽しむ事を知っていました。季節の初物を心待ちにしていました。
そのあこがれが、日本にハウス栽培をもたらし、年間を通して食べることが出来るようになりました。

水産物も外国からの輸入で、いつでも季節の魚を食べる事が出来ます。

日本人の勤勉さも手伝い、インスタント食品・レトルト食品などの時間短縮のための食品も数多く出来ました。

安く安く・・・世界中から食料が集まるようになりました。

こうしてるうちに、日本国内でまかなえる食料自給率は40%を切ってしまいただでさえ資源が無い国として食料までも自国でまかなえないという、おおよそ、国としての姿が無いような状況になってしまいました。

そして、問題は、廃棄している食料の多さです。

我々消費者が求めたが上に、現状になったにも関わらず、さらに、捨てているというこの状況・・・好ましくありません。

毎年で3300万人分以上の食料や食品を捨てているサイクルを作ってしまったことです。
日本人は食に対し感謝して頂く人種ですが、どうやら揺らぎ始めているようです。

現在は飽食の時代です。ここ数年、若干飽食でありながらその性格は変わりつつあり良い方向に向かうと、期待していますが・・・・

江戸、文化文政期の観相師、水野南北が語ったお話しを紹介しましょう。

「人は天に(借りを)催促すれども天は乞わずして取立てたもまう。我返さざれば子孫に取りたまう。子孫あらざれば、其の家をほろぼし祖先を断絶(たやし)たまう。」

飽食の恐ろしさを戒めたのです。

天禄(てんろく)というのは、人間には天から授かった食の分限という禄(ろく)が各々にはあり、それ以上を食すれば天に借りを作るという考え方。

今、私達日本人はこの天禄という意識などあるのでしょうか?

今の食事に飽き足らず、美食飽食に明け暮れ、海外にまで食料調達に走るのですから、天からの取立てはこれから如何ほどになるのだろう・・・

美食飽食は、環境の破壊にも通じています。

日本が欲しい食料を栽培する為に他国の森林を伐採し、海岸線を削り養殖場を作る・・・・

私達日本人が間接的に加担している環境破壊は凄まじいものです。

現在、世界的な問題でもある温暖化もこの天の取立てに違いないと思います。

このままいけば、天の取立てはやがて、日本という国にピンポイントで向かってくることでしょう。

ただ、水野南北はこうも言っています。

「運命は可変する。己の食を減じ、是を天に返すことで、必ずや運気は開ける」

食の見直し、自給率向上の取組みなど輸入依存からの脱却の取組みが進み始めています。
各地方では、地産地消が動き始めています。
森林伐採をした企業は、植樹を始めています。
食料製造工場の排水で汚れた川をその企業が回復事業を始めています。
東京湾で言えば、水質が回復し、魚が戻ってきています。
荒れ果てた田畑が、若者によって再び美しい作物を作り始めています。

さぁて、食べる側の私達は何をして天に借りを返しますか?


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