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心に残ったコラム
2009/04/22 21:30:46 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 こころがけの話し

ネット環境が復旧したので久しぶりにPCからのアップ。

先日、コラムで印象に残ったものがあった。

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おばあちゃんが急に元気が無くなった。83歳である。

「もう長くないはないが、医者は呼ばなくてもいいよ」という。

50歳近い嫁はそれでも心配で近所の医者に相談に行った。古くから家族そろって世話になっている70歳近い開業医である。



話を聞いた老医師はにっこりうなずきながら言った。

「それでいいんです。おばあちゃんの言うとおりにしましょう。声をかけては優しくしてやってください」



「そろそろ今晩かもしれないね、」とおばあちゃんは時々言う。

その度に嫁は急いで家事をすませると、小さくなったおばあちゃんを、ふとんの上で抱いた。


「極楽かね、地獄かね、」

「極楽にきまっていますよ」


そんな会話を交わして嫁は小さな声でお経を唱えると、おばあちゃんは、子守唄を聞く赤ん坊のように、うっとりと、目を細めていた。


こうした毎日がしばらくつづいたある日、おばあちゃんは、嫁の腕の中で、すうっと息をひきとった。

そばで見ていた息子は座りなおして、両手を畳について深々と頭をさげると大きな声で

「長い間、ありがとうございました」

孫たちも一斉に両手をついて頭を下げた。


お通夜には老医師もやってきて

「おばあちゃん、ほんとうによかったね」とにこやかにおばあちゃんに語りかけていた。


文明が進み、世の中が都市化すればするほどこのような子や孫に囲まれながらの「人間的な死」から遠くなるような気がしてならない。


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現在このような環境で終の瞬間を迎える事が出来るのは逆に珍しい事かもしれない。

でも、思い出してみれば、私達は生まれてから独り立ちするまで、両親に手取り足取り傍にいてもらい、そして、成長した。
0歳から10年近くは。


年老いてきた親へその時間を返す事、なるべく一緒の時間を増やす・・・・これも親孝行かもしれない。


生きているのは自分の力だけだと錯覚するのは大人になった「ずるさ」だ。


錦を飾り凱旋する、家をプレゼント・・・・親孝行の話は色々ある。


でも、年老いた両親達は、私達が生れた頃の貧しくも豊かな時間を大切な宝物としているに違いない・・・


もう、10年になるかな、私の母が亡くなったのは。

当時、久しぶりに実家に戻ると生まれた時から家を出て独立する頃までのものを大切そうに年代別に分けていた。

入院する前に、兄弟全員のものをそのようにしていったと後で聞いた。





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東京駅
2009/04/22 12:52:26 ブログカテゴリ 健康 | 書庫 全般
uppic

商談で来ています。暖かい日です。
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