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保留コーヒーって?
2013/04/02 16:30:49 ブログカテゴリ 日常 | 書庫 こころがけの話し


とある初冬、閉店間際のカフェでウェイターがテーブルのカップを手馴れた手付きで同僚と世間話をしながら片付けている。時刻は深夜。店内の客も引き始める頃・・・・・

街灯の下で2時間前から立ち続けていた1人の男がカフェに近づいて来た。

「すみません。こちらに保留コーヒーはないでしょうか?」丁寧にそして申し訳なさそうに1人の白髪の男がカフェに入ってきた。その男はホームレス。

ウエイターも店内の客もその光景を当たり前のように気にもしていない。

「今日はありますよ」と笑顔でウエイターが返す。

男は「ああ、神よ、感謝致します」と心から祈るのだ。

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私が創作した文章です。

イタリアのナポリでいつ頃から始まった風習か定かではないそうですが「保留コーヒー」というものがあることを先日知った。例えば、カフェで自分のコーヒーを注文するのと同時に「保留コーヒー2つ」とオーダーして、3杯分の支払いをしていくそうだ。

この小さな善意の運動は、イタリア移民の多いアメリカでも広まりつつあるそうだ。

勿論、この運動に賛同したカフェだけの善意になるわけだけれども、そこでコーヒーを楽しむ常連客も賛同しているわけだ。

SUSPENDED COFFEE SUPPORTER(サスペンデッド コーヒー サポーター)この看板が賛同店だ。


































ホームレスに関しては世間一般的に「努力が足りない」「自業自得だ」などとあまり好意的に捉えられていない。ここ日本に関してもそうだ。

そうかも知れない。

でも、それだけで、その人物の尊厳を否定する行動・言動は許されるべき事ではないように思うのだ。

世界に目を向ければ、このホームレス問題は宗教的・人種的な複雑な問題が絡み、望まず家庭が崩壊し職を追われホームレスになる人が殆どだ。









































神の子として生れ落ちた「人間」、こと更、キリスト教国での慈善ボランティアは日本の常識を遥かに超える。日本でもお馴染みのファーストフード店でも毎週金曜日、時間限定でホームレスへフリーミールを実施している。一番込み合う時間だ。









































この運動は色々課題はあるだろう。ホームレスの出入りする事に対しての感情がまさに代表格だろう。



この運動を紹介していた、とあるフェイスブックに対してのコメントを全て読んでみた。当然、好意的・批判的なコメントが交互に、そして、論戦になっていくのですが・・・


この運動は、店主や企業が賛同する慈善事業であることを忘れてはならない。好意的な人は今まで通りそこでコーヒーを飲めば良い。否定的ならその店に行かなければいい。ただ、それだけの事だ。

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男はお店のテーブルに向かう。一般の客に迷惑を掛けないように・・・・端のテーブルに静かに座る。店内は暖かく、ホッとする瞬間だ。

「コーヒーを頂けますか?」男が注文をする。

「はい、かしこまりました。」ウェイターが笑顔で答える。

男は店内を見回す勇気は無い。きっと私を怪訝な目で見ているだろうと・・・・テーブルの柄を見て待つ。汚れた自分の手がやけに目立つ。

「お待たせ致しました」陶器のカップになみなみと注がれたコーヒーが男の目の前にコトリと置かれた。

熱いカップを両手で持ち上げ、口に運ぶ。以前は毎朝自宅でしていた当たり前の一杯。今となっては1週間に1度、ほんの10分の、至福の時間となった。

この保留コーヒーは前日、学校帰りに来た学生が保留していった。学生は「寒い時期です、どうか、なみなみとコーヒーを入れてあげて下さい」とウェイターに言付けをした心のこもった一杯だ。


コーヒーを飲み終えた男は、しずかに席を立ち、ウェイターに歩み寄った。

「とても美味しかった。本当に美味しかった。保留は出来ませんが、保留の一部にして下さい。私より辛い思いをしている方がいるかも知れません」と、コインを1枚だけウェイターに手渡した。

・・・・・・・・・・・



他人の尊厳は何人たりとも愚弄してはならぬのです。



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